1 オールフォトニクス・ネットワーク(APN)の商用サービス概要について
APNは,IOWNを構成する主要な技術分野の1つとして,端末からネットワークまですべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し,エンド・ツー・エンドでの光波長パスを提供する波長ネットワークにより,圧倒的な低消費電力,高速大容量,低遅延伝送の実現をめざすものである。これにより近年では世界中で課題となっている通信量のさらなる増大への対応,これまでは候補になりにくかったエリアでのデータセンター用地の確保および省電力通信によるエネルギー消費抑制,AIを活用したリアルタイムのサービス実現など,新たな価値の提供を実現する。APNでは2030年の目標性能(電力効率100倍,伝送容量125倍,エンド・ツー・エンド遅延1/200)の実現をめざし,様々な研究開発に取り組んでいる。
NTT東日本およびNTT西日本は商用サービスとして2023年3月に「APN IOWN 1.0」の提供を開始した。続く2024年12月より「APN IOWN 1.0」の提供後のお客様のご意見および研究開発成果を踏まえ更なる利便性向上に向け「All-Photonics Connect powered by IOWN」の提供を始めている1, 2)。その特徴としては従来のAPN IOWN 1.0の持つ高速・大容量,低遅延・ゆらぎゼロに加え,⑴ユーザ拠点間の帯域保証型通信としては世界最高水準の最大800Gbpsの帯域対応 ⑵提供エリア内の2拠点であればどこでもPoint to Point接続を可能とする,広域エリアでのサービス提供 ⑶OTU4インターフェースに加え100Gbps品目,400Gbps品目におけるイーサネットインターフェースへの対応,回線終端装置をNTT局舎に設置し,お客様拠点の小スペース化,低消費電力化,の3つの機能を提供している。
NTTドコモビジネスからは,お客さまの通信インフラに対する高度化ニーズに対応した都道府県間を跨ぐ通信サービスである「APN専用線プラン powered by IOWN」を2024年3月より提供を開始している3)。2025年度内には新たな通信設備の導入を予定,さらにSoftware-Defined技術の活用によって,ポータルによるオンデマンド増速機能などを順次提供する予定である。今後,更なる機能拡充などを通じて,「分散」「柔軟」「安全」「リーズナブル」といったニーズに対応するAI時代に最適な「AI-Centric ICTプラットフォーム」構想4, 5)を実現し,AIを活用した分散型社会/産業の発展(地方創生)という社会課題の解決をめざすとしている。
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