1 はじめに
中赤外パッシブ分光イメージングは,“分光サーモグラフィ”とも呼べる独自技術である。物体からは熱に応じた中赤外領域(波長10 μm= 波数1,000 cm–1近傍)の光が放出されている。この中赤外光は熱による分子振動により放出されていることから,分子構造固有の発光ピークを有している。そのため,例えば体温から放出される中赤外分光特性から,体内の成分である血糖や乳酸値を遠隔から計測可能になった。現在,スマートフォンに搭載可能となるチップサイズ(10 mm角程度)の中赤外パッシブ分光イメージング装置の実現を目指している。これにより,『その場分析』と言うヘルスケアなど広範囲な分野での新たな計測シーンを創出する。
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