第428回講習会 「開かれた扉(ミライ)~JIMTOF2022 に見る最新工作機械技術~」

第428回講習会 「開かれた扉(ミライ)~JIMTOF2022 に見る最新工作機械技術~」

日時:
会場:
Box を用いてオンライン開催
主催:
公益社団法人 精密工学会

「第 31 回日本国際工作機械見本市」(JIMTOF2022)が 11 月 8 日~13 日に東京ビッグサイトで開催されました.4 年ぶりのリアル開催であり,4 年分の技術的蓄積が一堂に披露されました.本講習会では,工作機械業界を代表する研究者や企業の方々を講師として招き,JIMTOF2022 で披露された工作機械技術の最新動向を解説いただきます.モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI),デジタルトランスフォーメーション(DX)などの「デジタル技術」,労働力不足の解消や生産効率化のために高度化する「自動化」などのキーワードに加え,今回初めて設置されたアディティブマニュファクチャリング(付加製造,AM)ゾーンなどでも注目の「AM 技術」など,最新技術を読み解いていきます.本講習会は工作機械技術の最先端についての知見を高めていただける情報が満載です.多くの方のご参加をお待ちしております.

<プログラム>
挨 拶
JIMTOF2022 総論 ~JIMTOFに見る工作機械技術の動向~
4 年ぶりのリアル開催となった JIMTOF2022 では,未来を拓く各社の最先端技術が披露された.本講演ではJIMTOF2022 で講師が注目した最先端技術をデジタルツイン,脱炭素&省エネ,EV 対応,自動化対応(協働ロボット),付加製造(AM)などに分類して紹介する.
神戸大学大学院
工学系研究科 機械工学専攻
教授
白瀬 敬一

工作機械技術のデジタライゼーション
JIMTOF2022 にて工作機械分野は支配的デザインが確立され,産業が成熟した状態にあることを再確認した.また,アーキテクチャなど新たなイノベーションの切り口が必要であることを述べる.
東京大学大学院
工学系研究科
教授
杉田 直彦

デジタル技術の応用と自動化
工程集約・自動化・DX/GX をキーワードに,DMG 森精機が提案する最新の複合加工機・工具搬送や AMR を用い
た最新の自動化ソリューション,デジタルツインを用いた DX/GX 技術を紹介する.
DMG 森精機株式会社
自動化システム部
部長
服部 綾太郎

デジタル技術を活用した製造プロセスの変革
製造業が直面する作業者不足や技能伝承の課題に対するヤマザキマザックの取り組みとして,加工現場の DXを実現するソフトウェアとデジタルデータを活用した見積り機能や段取り指示機能を紹介する.
ヤマザキマザック株式会社
商品開発本部 マザトロール DX 部
次長
片山 拓朗

JIMTOF2022 における AM 技術の動向
JIMTOF2022 では Additive Manufacturing エリアが設けられ,多数の最新技術の展示があった.本講演ではそれらの技術の特徴や適用事例などについて解説する.
東京農工大学
工学府 機械システム工学専攻
教授
笹原 弘之

ワイヤ・レーザ金属 3D プリンタ AZ600 の紹介
三菱電機の指向性エネルギー堆積方式(DED 方式)金属 3D プリンタは熱源にレーザ,材料にワイヤ材を用いており,真空レスで市販の溶接用ワイヤで造形可能という特徴を有する.本講演では金属 3D プリンタ AZ600本機のプロセス制御機能,造形事例を紹介する.
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所
駆動制御システム技術部 放電システムグ
ループ
グループマネージャー
湯澤 隆

切削加工と AM 技術を融合した超複合加工機における最新事例と最新の工作機械技術
切削加工と積層造形を融合した超複合加工機による最新の加工事例について,JIMTOF2022 での展示サンプルを中心に紹介する.また併せて,JIMTOF2022 で展示した最新の工作機械の脱炭素技術についても紹介する.
オークマ株式会社
研究開発部
部長
安藤 知治

お問合せ先:公益社団法人 精密工学会
TEL: 03-5226-5191
FAX: 03-5226-5192