日本企業からはこの分野でのチャンスをうかがう村田製作所やミツミが出展を行った。村田製作所は国際標準の通信規格DALIと無線規格Zigbeeに対応したLED照明用電源モジュール,センサー,制御ソフトウェアなどの照明制御に必要なトータルシステムの展示を行い,ミツミは「Z-wave」の団体の会員として参加し,今後拡大が期待される「Z-wave」に適したモジュールの分野で事業拡大を狙うなど,スマート化が進む事業所向け,家庭向けにそれぞれチャンスを狙う。
※1KNXはインテリジェントビルのためのOSIベースのネットワーク通信プロトコルであり,1999年5月に発足し2002年にKNXENとして公開された。既存の3つの標準,ホームオートメーション標準のEHS(European Home Systems Protocol),フランスで生まれたHVACネットワーク標準のBatiBUS,設備系オープンネットワーク標準EHS(European Installation Bus)の後継として策定されており,ホームオートメーションからビルオートメーションまでをカバーする標準であり,HBES(Home and Building Electronic Systems)と呼ばれている。
国際標準としてISO/IEC 14543-3,世界各国の標準,欧州標準EN 50090(European standard for electrical installations for home and building),欧州標準EN 13321-1(Product and system requirements)およびEN13321-2(KNXnet/IP Communication),米国標準ANSI/ASHRAE 135に認定,中国の勧奨国家標準GB/T 20965-2013に昇格させた。
KNXはメンバーが現在34カ国300会員,パートナーは119カ国36,414社に広がっている。標準は(ISO/IEC14543-3)を取得している。3月4月にドイツ フランクフルトで行われた「Light+Building 2014」へも巨大な展示会場を要していたKNXは主に有線を利用したシステムコントローラーの団体だ。
※2「Z-wave」とはアメリカ市場でメジャーな無線システムで250社程度の会員がある。Z-Wave(R)は,米国および他の国で,Sigma Designsと子会社の登録商標である。「Z-wave」が家庭用でKNXが産業用といったところだ。