【市場動向⑤】車の前照灯や医療用分野など新しい分野へのチャレンジする企業が増える
これまで,各社とも一般照明器具の開発が主流であった。ここ数年パッケージメーカーにしろ,照明器具メーカーにしても技術の差別化や新しい分野への挑戦を積極的に行っている。例えば,車の前照灯や医療用などである。
台EVERLIGHT社(億光電子)は今回,前照灯のフォグランプとヘッドライトが一つのLEDになった高効率で体積が縮小化された「Argus」を発表した。3.5×3.5 mmパッケージで,他に2.5×2.5,1.5×1.5のサイズを揃える。
EVERLIGHT社と車用ランプ製造の台JUST AUTO LIGHTING社(佳欣光股份有限公司)は共同で展示をした。同製品は過酷な環境や,濃霧,大雨などでも高明瞭な視野を保持する。色は5600 K,のほか4300 Kなどを揃える。同社の車用LEDモジュールはTS16949などの国際品質認証を受け,AEC_Q101検証基準を既に取得済みである。
街路灯などでも有名な上海三思(SANSI)は今回,医療用の分野への参入を始める。現在,無影灯の中国衛生局への申請をしており,許可を待っている。その許可が下り次第,販売を開始するという。同社は日本での展示会でも出展なども行っている企業であり,見かける人も少なくないだろう。
今回,医療用に参入する理由として,自社の独自の特異性を披露しいという思いがあり,医療用などの特殊分野に参入することを社長が決断したという。