LED/有機EL照明,「多様化」したラインナップで差別化を

写真20 マグネットから取り外している状態(撮影:Granage LLP)
写真20 マグネットから取り外している状態(撮影:Granage LLP)
■三菱化学/パイオニア,マグネット式で着脱の有機EL照明などユニークな用途展開

三菱化学とパイオニアの製品を展示する「Verbatim(バーベイタム)」のブースでは,三菱化学/パイオニアの有機ELパネルを採用したユニークな製品が並んだ。日本で既に資生堂などで採用されている美容カウンセリング用照明の展示や,次期モデルの塗布プロセスパネル,車のリアランプ用有機EL照明など様々な商品を展示した。

写真21 マグネットでつけると通電する(撮影:Granage LLP)
写真21 マグネットでつけると通電する(撮影:Granage LLP)

その中でも,イタリアの照明計画,プロダクト工学とプロトタイプ開発サービスを提供するコンサルティング会社「+ISO」のEly Rozenberg氏とMauro Del Santo氏がデザインしたというマグネット式で着脱できる有機EL照明「Wireframe」などが目を引いた(写真20,21)。

写真22 8色の鮮やかな色を表現。特徴は,高分子有機EL照明で,同パネルは2色塗り分け「デュアルカラー有機EL照明パネル」だ(撮影:Granage LLP)
写真22 8色の鮮やかな色を表現。特徴は,高分子有機EL照明で,同パネルは2色塗り分け「デュアルカラー有機EL照明パネル」だ(撮影:Granage LLP)

その他,住友化学や東芝も出展。住友化学では2年前に続き石井幹子氏がデザイン担当し「The Most Advanced Polymer OLED」をキャッチ・コピーに掲げたオブジェ展示をした。今回使用されたパネルは,2012年に出展した淡い色調を中心とした和の色と異なり,鮮やかな色合いが特徴だ。青と白,ピンクや青など様々な発光層を組み合わせたパネル100枚以上を空間に浮かべた(写真22)。東芝は,透過有機EL照明を展示した(写真23)。

写真23 東芝は,透過有機EL照明を展示した。(撮影:Granage LLP)
写真23 東芝は,透過有機EL照明を展示した。(撮影:Granage LLP)

同じカテゴリの連載記事

  • 情報通信の通信機能以外のご利益 2020年03月18日
  • 「どっちか」より「どっちも」 2020年03月03日
  • 聞くは一時の恥とは言いますが 2020年02月18日
  • 組織的積極的もの忘れ 2020年01月31日
  • 相撲放送を見ていて感じました 2020年01月17日
  • 成長期の「棚からぼた餅」 2020年01月06日
  • 喋りたいことが喋れる質問を 2019年12月17日
  • 分からないのにありがたい
    分からないのにありがたい 2019年12月02日