三菱化学とパイオニアの製品を展示する「Verbatim(バーベイタム)」のブースでは,三菱化学/パイオニアの有機ELパネルを採用したユニークな製品が並んだ。日本で既に資生堂などで採用されている美容カウンセリング用照明の展示や,次期モデルの塗布プロセスパネル,車のリアランプ用有機EL照明など様々な商品を展示した。
その中でも,イタリアの照明計画,プロダクト工学とプロトタイプ開発サービスを提供するコンサルティング会社「+ISO」のEly Rozenberg氏とMauro Del Santo氏がデザインしたというマグネット式で着脱できる有機EL照明「Wireframe」などが目を引いた(写真20,21)。
その他,住友化学や東芝も出展。住友化学では2年前に続き石井幹子氏がデザイン担当し「The Most Advanced Polymer OLED」をキャッチ・コピーに掲げたオブジェ展示をした。今回使用されたパネルは,2012年に出展した淡い色調を中心とした和の色と異なり,鮮やかな色合いが特徴だ。青と白,ピンクや青など様々な発光層を組み合わせたパネル100枚以上を空間に浮かべた(写真22)。東芝は,透過有機EL照明を展示した(写真23)。