図5を見てください。ポンピングによってレーザー媒質中の発光原子を励起状態にします。励起状態にある個々の発光原子から光が出ます。1個の原子から放出された光が,他の原子に誘導放出を起こさせます。次々にこの現象が起こり,強い光が得られます。レーザー媒質の両端にミラーを置いておきます。片方のミラーは100%反射しますが,もう片方のミラーは一部が透過するように設計されています。
光が2枚のミラーで反射され,繰り返しレーザー媒質中を通過する間に,誘導放出によって,振幅が大きくなる,すなわち光が強くなります。ミラーに垂直に入射して,反射される光は増幅されて,益々強くなりますが,それ以外の方向に進む光はあまり増幅されないので,弱いままです。増幅されて強くなった光だけが,部分透過ミラーを通過して出てくるのです。これがレーザー光であり,細いビーム状の光束となっています。





