ルーマニアのブカレストにある極限レーザー核科学研究所で12月3日、総工費60億円の「ハイパワーレーザー光学センター」の起工式が行われた。式典にはルーマニア政府のCseke Attila-Zoltan開発・パブリック・管理大臣、片江学巳駐ルーマニア日本全権大使、大阪大学レーザー科学研究所やOkamoto Opticsなど日欧の関係者が参列した。

ルーマニア政府から大統領直属の上院議長のMr Mircea Abrudean氏、開発省大臣のCzeke Attlia Zoltan氏以下、政府高官らが出席。極限レーザー核科学研究所からは所長のCalin A Ur氏、研究顧問の田中和夫氏、研究員の實野孝久氏(大阪大学レーザー科学研究所特任教授兼任)ら出席。日本側からは、大阪大学レーザー科学研究所長の兒玉了祐氏、Okamoto Optics社長の岡本隆幸氏らも出席した。
同センターは、2023年3月に岸田文雄前首相とルーマニアのイオハネス大統領が戦略的パートナーシップを締結した際、三者(極限レーザー核科学研究所、大阪大学レーザー科学研究所、Okamoto Optics)が合意した覚書に基づく共同プロジェクト。詳細設計を経て今回の着工に至った。予算は全額ルーマニア政府が拠出し、設計・運営は三者が連携して進める。

稼働後は、同研究所が保有する世界最高強度10ペタワットレーザー群向け光学素子の製造に加え、大阪大学が計画する新レーザー装置向け光学機器も視野に入れる。同大特任教授の田中和夫氏、同じく特任教授の實野孝久氏、ELI-NP研究員の相川脩氏が建設から装置設置、製造プロセス最適化までを担当する。
建設期間は約2年、機器設置・テストに1年を見込み、製造開始は4年目からを予定している。