光貿易,スマートグラス向け超小型光源を発売

光貿易は,スイスExalos製の3色のLDチップまたはLDとSLEDの組み合わせによる,ハイブリッド構成のスマートグラス向け超小型モジュールの取り扱いを開始した(企業紹介HP)。

サイズ4.40mmx4.15mm高さ2.9mm,体積0.053cm3,重量0.3g以下のモジュールには,3色のLDまたはSLEDとマイクロレンズ,ダイクロイックミラーがマイクロ光学ベンチ上に配置され,RGB光を同軸上に出射する。

出力レベルは最大10mW/色で総消費電力は数百mW。このモジュールはR&D用にデザインされており,要求仕様によりカスタマイズが可能。Exalosの全自動マイクロ光学組み立てラインで製造される。

Exalosはバタフライパッケージでファイバー出力の多色発光LD/SLEDモジュールを昨年リリースしたが,生体分析機器,光ファイバージャイロスコープ,OCT,AR(拡張現実)などの用途でより高度な集積システムについて問い合わせが増えているという。

こうした声に応えたこの製品は,同社の最もコンパクトな設計技術によるもので,スマートグラスマーケットに向けた製品。そのほかの用途では様々な形のディスプレーや網膜への直接描画などがあるが,必要な光出力は数mWでメガネのつるやフレームに搭載できる必要がある。Exalosでは高出力化とハーメティクシールドパッケージ化など次のレベルへのカスタマイズを行なっているという。

現在,ExalosはRGBマイクロモジュールはノンハーメティクシールドパッケージのタイプをテストと評価用途に用意している。次のバージョンであるSMDパッケージタイプは量産向けに開発中でPCBに直接実装できる。このRGBチップは各々高周波変調が可能でハーメティックパッケージされており,高い信頼性と安定性を両立するとしている。

その他関連ニュース

  • 【interOpto2024】大興製作所,NIRとSWIRのSPOT光源を開発 2024年10月30日
  • TDK,可視光フルカラーレーザー制御デバイスを開発 2024年10月09日
  • 産総研ら,既存の光度標準電球を代替する光源を開発 2024年08月21日
  • NICT,光源一つで大容量コヒーレント光通信に成功 2024年07月24日
  • 大興製作所,SPOT光源の波長ラインナップを強化 2024年06月03日
  • 【解説】青色半導体レーザーの高出力化が進展も,実用化にはビーム制御も重要 2024年05月22日
  • ギガフォトン,最新ArF液浸光源機種を出荷 2024年04月02日
  • 東工大ら,ダイヤモンド量子光源から自然幅発光観測 2024年02月16日