ams OSRAM,ドットプロジェクタを発表

ams OSRAMの日本法人amsジャパンは,ドットプロジェクタ「Belago1.1」により,3Dセンシングのポートフォリオを拡充することを発表した(製品ページ)。

この製品は,VCSELチップと特殊な光学系および堅牢性の高いパッケージを組み合わせており,ロボットや無人搬送車のアクティブステレオビジョン(ASV)による環境センシングに理想的だとする。

ASVは2台の特殊な赤外線カメラを使用して,ドットプロジェクタが,人間には見えない一定の視野に投影したパターンを読み取る。2台のカメラの視点を比較することで奥行きを計算し,高品質な三次元マップを生成。ロボットの前方に障害物があると3Dマップ上に表示され,ロボットは停止したり,障害物を迂回したりするなどの行動をとることができるという。

また,この製品のランダムなドットパターンは,赤外線VCSELと独自の光学システム(マイクロレンズアレイ)を組み合わせて生成される5,000に及ぶ個別の光ドットから構成されており,2つの赤外線カメラによる画像のコントラストが向上し,高品質な環境マップの作成が可能となるとしている。

波長940nmの光を放射し,最大750mWの光出力を実現。1~3mの距離でロボットの進路を確実に検知し,衝突を回避することができる。VCSELチップ,マイクロレンズアレイ,パッケージを1つのコンポーネントに組み込んでいるため,システムメーカーの集積化作業を大幅に軽減でき,4.2mm×3.6mm×3.3mmというコンパクトなサイズは,省スペースなシステム設計を可能にする。さらに,眼の安全を確保するため,独立したセーフティコンポーネントを組み込んだ。

さらにこの製品は,アクセス制御や決済端末向けの顔認証など,高解像度の三次元マップを必要とする新しいアプリケーションにおいても適用が可能。物流現場でのカメラによる容積計測や,ゲーム,ホームフィットネス,デバイスコントロールといったコンシューマ向け製品でのジェスチャー検知などのアプリケーションも容易に実現できるとしている。

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