NEC,インドネシア海底ケーブルを受注

NECは,インドネシアとシンガポールを結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「IGG(Indonesia Global Gateway)」を,インドネシア最大の通信事業者のPT Telkom(PTテレコム)から受注した(ニュースリリース)。このケーブルの稼働開始は2018年前半の予定。

IGGは,インドネシア9都市とシンガポールを結ぶ総延長距離約5,300kmの光海底ケーブル。1波長あたり毎秒100キガビット(100Gb/s)となる最新の光波長多重方式に対応しており,建設時の初期容量は毎秒32テラビット(32Tb/s)となる。

このケーブルはインドネシア国内の通信環境を向上させると共に,他のケーブルとの接続によりインドネシアとヨーロッパ・アメリカ間の通信をさらに加速するものとして期待されているという。

同社は,陸上に設置する光伝送端局装置,光海底中継器や光海底ケーブルなどの製造,海洋調査とルート設計,光海底ケーブルシステムの据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで,全てをシステムインテグレータとして提供している。特に,深海8,000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルは,日本で唯一製造可能な子会社OCCが担当している。