NTTファシリティーズ,あらゆる照明器具をスマホで制御するシステムの提供を開始

NTTファシリティーズは,アイリスオーヤマ,メガチップス,日比谷総合設備株と共同で「安価」「全メーカー対応」「大幅な省エネ性能」を実現した無線個別調光照明制御システム「FIT LC™」の提供を2015年1月5日から開始すると発表した(ニュースリリース)。

このシステムは,調光機能付き照明器具をスマートフォンやタブレット端末で一灯ごとに無線で制御することが可能なシステムで,すべての照明器具メーカの製品(PWM制御対応調光機能付き照明器具)に対応する。また,明るさセンサや人感センサを用いることで,昼の時間帯は照明を最低限に抑えたり,不在時には自動消灯するなど利用シーンに合わせ照明をきめ細やかにコントロールすることが可能となり,最大70%の照明消費電力の削減を実現する。

近年のオフィスビルでは省エネと快適性の両立が求められ,照明においても必要な場所に必要な照度をきめ細やかに制御することが求められている。さまざまな企業が独自の技術により高度な照明制御システムを開発し,市場に導入しているが,その多くは照明器具と照明制御装置が同一メーカー製品であることが推奨され,安価な製品を選択することができない。

同社は新築や既存の建物に導入を促進し,年間20億円以上の売上を目標として全国で販売していく。「FIT LC™」の特徴は以下の通り。

1)個別制御で大幅省エネ
1灯ごとの手動または自動による制御,昼光利用や不在時消灯の自動制御により,制御を行なわない場合と比較して最大70%の照明消費電力の削減が可能。(同社NTTファシリティーズ新大橋ビルで70%の照明消費電力の削減を確認)
また,無線帯域には通信距離や回り込み特性に優れ,消費電力が少ない920MHz帯を採用しており,コントローラから50m以上離れた照明器具との通信が可能。
〈主な自動制御機能〉
•明るさセンサによるオフィス環境に合わせた昼光利用制御や適正照度制御
•人感センサや入退室セキュリティーシステム,スケジュールシステムとの連携による不在時消灯やスケジュール制御

(2)オープンな制御技術の採用による全メーカー照明器具対応と高い拡張性
オープンな照明制御プロトコル(国際オープンの規格「DALI」を採用)や調光制御方法を採用することで,さまざまな照明器具メーカの製品制御(DALIまたは国内で主流の調光制御方法の主流であるPWM制御)が可能となり,メーカー選択の幅が広がる。また,ビルエネルギー管理システム(BEMS)と連携することにより空調設備の制御や電力量の見える化などの機能拡張が可能。

(3)制御配線の無線化で建物改修時の改修費用を抑制
建物のリニューアル時やオフィスレイアウト変更時には,設定変更のみで点滅区分の変更が可能なため信号配線工事が不要となり改修費用を抑制する。

(4)無線機能付LED照明器具で安価なシステムの構成が可能
このシステムは照明器具に無線を受信するモジュールを接続することで様々なメーカの照明器具に対応することができるが,無線受信機能をあらかじめ搭載した照明器具(アイリスオーヤマ製品)をラインナップしている。各種センサに対応した自動制御機能を省き,スマートフォン等による無線制御に機能を特化することで,ゲートウェイ等を用いない安価なシステムを構築することが可能。