凸版印刷,ざらつき感や光沢感などの質感を記録・再現する質感表示技術を開発

凸版印刷は,ざらつき感や光沢感などの質感を記録・再現する質感表示技術を開発した。同社はデジタルカメラの撮影データや印刷物などにおいて,色を正確に記録・再現するカラーマネジメント技術の開発を進めている。

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人が視覚によってモノの質感を知る際に手がかりとなる陰影や光沢は,観察する方向や照明の方向によって変化する。しかし,従来の撮影データや印刷物では,特定の照明の下で特定の方向から被写体を見た,その瞬間を切り取って再現するため,被写体の質感を網羅的に知ることは困難だった。

開発した技術は,モノの色に加え,微細な凹凸,光沢特性といった質感情報をデジタル撮影によって記録し,コンピュータグラフィックス(CG)で再現することを可能にした。具体的には,対象となるモノについて,照明方向を変えた複数の写真を撮影し,その撮影から得られた入射光と反射光の方向・強度の関係を解析,対象物の質感特性をデータ化する。これにより,マウス操作で照明位置をリアルタイムに変更可能なビューアソフトウェアを使って,自由な照明位置でのモノの見え方を再現できるようになった。

同社は東京国立近代美術館工芸館で開催される「クローズアップ工芸」(会期:2013年9月14日(土)~12月8日(日))で展示される,富本憲吉作「色絵金銀彩羊歯文八角飾箱」にこの技術を活用した展示協力を行なう。

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