たそがれの魔法
著者:納谷昌之 「たそがれ」というのは、日没直後の夕暮れ時を指す言葉である。語源は、日が沈んだ直後に暗くなって、人の顔が見分けられなくなり、「あなたは誰?」と問いかける「誰そ彼(たそかれ)」だと言われる。この言葉が使われ…
著者:納谷昌之 「たそがれ」というのは、日没直後の夕暮れ時を指す言葉である。語源は、日が沈んだ直後に暗くなって、人の顔が見分けられなくなり、「あなたは誰?」と問いかける「誰そ彼(たそかれ)」だと言われる。この言葉が使われ…
著者:納谷昌之 今昔物語に、「灯影(ほかげ)に映って死んだ女房の話」という小話がある。美しく、性格も良かったため、皆から慕われていた小中将の君という女房(宮仕の高位の女官)がいた。ある時、小中将が仕える屋敷の一室で灯火が…
著者:納谷昌之 光屋にとって、暗室は身近な存在だろう。僕にとっても、大学の光学の研究室で学んで以来、長い付き合いになる。指導教官から一通りの説明を受け、初めて一人で暗室に残された時の光景は、今でも忘れられない。レーザー…
著者:納谷昌之 5 月に、富山県魚津市に行ってきた。魚津市は蜃気楼が現れる街として有名である。屏風のようにそびえ立つ残雪の立山の眺めも魅力的だ。そして、5月はホタルイカなど、富山湾の海の幸も旬となる。そのすべてを体験す…
著者:納谷昌之 水や酒が入ったグラスを透かして、テーブルに映る光を眺めるのは楽しい。とりわけ、真上にスポット照明があるような場所で、グラスの底を通って作り出される光の模様が僕は好きだ。できれば部屋は薄暗い方がいい。光が…