米MKS Instrumentsは,過酷な生産環境において高精度で再現性のある測定を実現する高出力モジュラーレーザーパワーセンサーとしてOphir「IPM-10KW」を発表した(会社HP)。
このセンサーは,900~1100nmおよび10.6μmの波長で100W~11kWの出力を測定。切断および溶接用のレーザーをベースにした機械のメーカー,およびこれらの機械を使用して部品を製造するユーザー向けに設計されているという。
センサーのモジュラー形式により,ユーザーはアプリケーションのニーズに基づいてコンポーネントを組み合わせることが可能。現場交換可能なウィンドウを備えたオプションの自動シャッターは,ほこりや破片からセンサーを保護する。オプションの通信モジュールは,ProfinetまたはEtherNet/IP接続を提供するという。
このセンサーは,クリーニングやメンテナンスが簡易的な4つのコンポーネントを含むモジュラーシステムとなる。
・IPM-10KW:ISO17025NISTおよびPTBトレーサビリティを備えたパワーセンサー
・IPM-Shutter10:自動シャッター,現場交換可能な反射防止保護ウィンドウ,および散乱シールド(IP62定格)
・IPM-COM:Profinet通信モジュール
・IPM-COM:EtherNet/IP通信モジュール
また,このセンサーは,ファクトリーオートメーションシステムに簡単に統合可能。 ProfinetおよびEtherNet/IP通信モジュールには,デイジーチェーンまたはリングネットワーク用の2つの通信ポートと,電源チェーン用の2つの電源コネクタが含まれている。測定により,プロセスのリアルタイムの可視化と是正措置のアラームトリガーが提供され,予知保全が可能になるとしている。
さらに,水冷システムとして,このセンサーには外部水流量計用のインターフェースが含まれている。内蔵のインターロックシステムは,センサーが過熱した場合のレーザーのシャットダウンを管理。カスタマイズされた光ファイバーアダプタのリファレンスデザインは,要望に応じて利用できる。このセンサーは,現在の業界にある標準的なものよりも軽量で,水平,垂直,または上下逆に設置できるという。
この製品は,オフィールジャパンが日本国内にて販売する。