オフィール,通信波長対応ビームアナライザーを発売

米MKS Instrumentsは,「BeamSquared(BSQ)SP204S M2ビームアナライザー」を発表した(製品ページ)。

この製品は,ユーザーがレーザーのパフォーマンスを自動的かつ正確に最適化するポータブルデバイス。レイリー長が最大20mのCWおよびパルスレーザーのビーム品質を1分未満で自動測定する。

CMOSカメラ技術を使用しており,CCDベースのカメラよりも高い空間解像度,優れたサンプリング精度,および改善されたSNR(信号対雑音比)を実現する。科学研究から,製造や機械加工に至るまでの連続使用アプリケーション向けに設計されており,CO2やテラヘルツを含む266nm~1100nmの波長を測定する。

感度の向上,スミア発生の低減,すべてのコースティックパラメーターでの性能の向上,NIR波長の測定精度の向上が含まれ,より小さなビームサイズを,より正確に測定できるという。ISO 11146にも準拠しているため,データの信頼性は高い。

この製品には,BeamSquaredソフトウェア,オプティカルトレイン,およびCMOSカメラが含まれている。ソフトウェアは,ウエスト径,拡がり角,ビームウエスト位置,レイリー長,M2またはKおよびBPP係数,非点収差,非対称性を含むX軸とY軸の両方のビーム品質を測定する。

焦点によるビームの挙動を視覚的に検証するために2Dまたは3Dビームプロファイルを表示し,3Dスライス表示やレポートに3D表示を追加する機能が含まれる。レポートには,セットアップ情報,レーザー測定値,およびさまざまな統計に加えて,ビームコースティクスチャートを組み込むこともできる。

このシリーズは,ベンチスペースを最適化するために水平または垂直に設置することができる。それぞれに焦点距離が400〜600mmの従来の集光レンズが装備されており,焦点距離750mmおよび1000mmレンズは,長いウエスト位置と小さな焦点スポットサイズの両方を必要とするロングレイリー長レーザー(20m)での使用にオプションで利用可能という。

なお,この製品の日本国内の販売はオフィールジャパンが行なうとしている。

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