キヤノン,MR用HMDの広視野角モデルを発売

キヤノンは,現実映像とCGをリアルタイムに融合するMR(Mixed Reality:複合現実)システム「MREAL(エムリアル)」シリーズの新製品として,広視野角モデルのヘッドマウントディスプレー(HMD)「MREAL X1」を2022年6月上旬に発売する(ニュースリリース)。オープン価格。

この製品は,ビデオシースルー方式により,現実世界とCG映像を違和感なく融合し,あたかも目の前の現実に3D CGが存在しているかのような臨場感を提供するMRシステム。小型・軽量・高画質に加え,質量の増加を約21gに抑えながら,表示面積を約2.5倍に拡大した。

特にユーザーからの要望で多かった縦方向の視野角を拡大し,大きく頭を動かすことなく視認エリア全体の確認が可能。一度に視認できる範囲が拡大したことで,検証効率が向上し,対面での作業や自分の足元を確認しながらの作業でも安心して使用でき,製造業をはじめ,幅広い分野での3Dデータを活用したDXの推進に貢献するとしている。

質量約359g(ヘッドマウントユニット含む,ディスプレー部のみの質量は約158g),大きさ約186(幅)×150(奥行)×250(高さ)mmの小型・軽量設計と,人間工学に基づき設計されたヘッドマウントユニットにより,使用時の負担を軽減し,快適な装着感を実現した。また,独自のディスプレーパネルと光学技術を駆使したレンズを搭載することで,小型・軽量と高画質を両立したとする。

モバイルワークステーションへの対応により,システム全体の小型・軽量を実現し,さまざまな場所に持ち運んでの利用が可能。また,空間特徴位置合わせ技術により,屋内/屋外問わず高精度な位置合わせを実現する。さらに,遠隔地間を接続3D CGを共有することができるため,人の移動に制限がある状況下での業務支援にも貢献するとしている。

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