【OPIE】豊田合成,水浄化用LEDユニットを展示

光技術展示会「OPIE’21」展示会場で,豊田合成【ブースNo.F-48】は,UVC-LEDを用いた水浄化ユニットを紹介。その製品応用例としてWOTAの手洗いスタンド「WOSH」のデモを行なっている。

この製品は,ろ過装置と光水浄化ユニットを組み合わせた製品。ドラム缶の上部に洗面台を取り付けたようなデザインで,普通の水道のように蛇口に手をかざすと手洗い水が蛇口から出る。

設置された石鹸液を使って手を洗った排水を本体内の活性炭やRO膜でろ過し,さらにUVC-LEDを照射して不純物やウイルスを除去することで,WHOが飲水として認める水質ガイドラインに適合するレベルに浄化できるという。

本体内には20リットルの水を貯え,これを500回再利用することができるという。さらにスマートフォンのUVC-LEDによる除菌装置も付いており,手洗いボウルの脇に備えられたトースターのような装置にスマートフォンを置くと自動的に本体に格納され,手を洗っている間にUVC-LEDで除菌をしてくれる。

この製品に使われている豊田合成のUVC-LEDユニットは高出力タイプで,毎分流速5.0リットルの水をワンパスで大腸菌なら99.9%殺菌する能力を持つという。ブースでは実際にこの装置を体験できる。

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