パナの大画面HUD,三菱の新型車に採用

パナソニックは,同社のWSタイプの大画面HUD(Head Up Display)が,三菱自動車工業(三菱自動車)のクロスオーバーSUV新型「アウトランダー」(2021年4月より米国,カナダ,プエルトリコで発売)に採用されたと発表した(ニュースリリース)。

WS(ウインドシールド)HUDは,フロントガラスへ映像を投影することで,ドライバーの視線の先に車速やナビゲーション,三菱自動車が提供する高速道路の単一車線での運転支援技術「MI-PILOT」による運転支援など,さまざまな情報を表示するシステム。ドライバーの視界の中心近くに表示することで,視線移動によるドライバーの負担を軽減し,ドライバーとシステムとの快適なインタラクションに貢献するという。

開発にあたっては,パナソニックがデジタルカメラの開発で培ったレンズ設計・レンズ成形技術を活用した高精度の自由曲面ミラーを採用。限られた車両空間の中で大画面・低歪の映像投影を可能にするHUD本体の小型化を実現している。

また,液晶ディスプレーの照明技術を応用した独自のHUD向けバックライト設計により,太陽光下やサングラス越しのような表示が見えにくくなる状況においても,ドライバーに鮮明な画像を提供。これらの技術により,低歪かつ明るく鮮明な大画面(画角7°×3°)を実現しているという。

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