コニカミノルタは,新型コロナウイルス感染症の重症化判定にも活用されているパルスオキシメーターの供給において,電子部品製造のセキアオイテクノと協業することで合意に至り,従来の約20倍の生産能力を新たに確保した(ニュースリリース)。
パルスオキシメーターは,自治体が新型コロナウイルス感染症の自宅療養者へ貸し出すことが話題になり,多くの人々がその有用性を認識するところとなった。コニカミノルタは,世界初の指先測定型パルスオキシメーターを発売以来,パルスオキシメーターを供給してきた。現在は,主に医療機関向け製品を販売している。
パルスオキシメーターは,新型コロナ禍前にも,基礎疾患を持っている方や高齢者の日常的なバイタルチェックのため,医療従事者の指導の下に家庭などで使用されていた。コニカミノルタは,ウィズコロナ,アフターコロナの時代においては,今後こうした使用が加速するものと考え,新たにパルスオキシメーターを必要とする人々に製品を供給するための方策について検討してきた。
今回,以前にパルスオキシメーターの生産を委託したことのあるセキアオイへ,パルスオキシメーターの生産ラインの復活を依頼したところ合意に至った。セキアオイでは,かつて同社で生産していた機種を5月より再び立上げ,段階的に生産量を引き上げていく予定だとしている。