オハラ,温度変化に適した高屈折率光学ガラスを発売

オハラは,LAH領域で最も小さいdn/dTを有する高屈折率光学ガラス「S-LAH63Q」を発売した(ニュースリリース)。

車載カメラ用レンズの光学系は固定焦点が一般的だが,車が使用される環境は零下(寒冷地)~50℃以上(真夏の車内)と温度変化が大きく,温度変化による屈折率変動(温度ドリフト)を考慮した光学設計が必要となる。

LAH系の硝材は一般的に正に大きいdn/dTを有しているが,dn/dTがゼロに近いこの製品を使用することで,温度ドリフトを効率的に補正することが期待できる。また,この硝材は車載カメラ用レンズはもちろん,プロジェクターや写真用交換レンズなど様々な用途で使用できるという。

製品の特長は以下の通り。
・LAH領域で最もdn/dTが小さい:dn/dT(Dline 40℃~60℃)1.6
・S-LAH63と同等のnd,νd   :同等のnd,νdのガラスでdn/dTが異なる硝材が選択可能

その他関連ニュース

  • 三重大ら,原発瓦礫のセシウムをレーザーでガラス化 2025年04月21日
  • 筑波大ら,THz帯を透過するガラス材料設計に知見 2025年04月15日
  • 技科大,レーザー造形技術で次世代の電池を開発 2025年04月08日
  • 阪大,ガラスの「秩序変数」を新しい理論で説明 2025年03月28日
  • 総研大ら,屈折率とアッベ数の関係を破るツール開発 2025年01月30日
  • 東大ら,半導体露光プロセスのみで平面レンズを作製 2025年01月17日
  • ニコン,半導体パッケージ検査に最適なレンズを発売 2025年01月17日
  • 東大ら,ソフトジャム固体とガラスの繋がりを発見 2025年01月16日