長岡技術科学大学 電気電子情報工学専攻の坂本盛嗣助教は,コニカミノルタ画像技術科学振興財団よりコニカミノルタ画像科学奨励賞を授与された(ニュースリリース)。
受賞の対象となった研究のテーマは「偏光アドレス型広帯域光渦フィルタの開発と画像処理への応用」。コニカミノルタ画像科学奨励賞は,「光と画像領域でのイノベーション創出」を基本テーマに,光及び画像科学に関する斬新な発想による研究計画に対して贈られるもの。
近年,光渦と呼ばれる波面が螺旋を成す光波に関する研究が勢力的に行なわれている。この光渦の応用研究では,実験において光渦を発生させるための位相の空間制御デバイスが必要不可欠であり,その光制御の柔軟性・広帯域性は光渦の応用の可能性を拡大する基盤要素となる。
当該研究は,液晶の光配向技術を駆使してこれらの特性を併せ持つ光渦発生デバイスを開発し,画像処理技術へと応用することを目的としている。今回,原理提案のみならずデバイス化を目指している点が評価された。