住友電工の10G-EPON装置,香川テレビ放送網が採用

住友電気工業は,同社の10G-EPONシステム(10G-EPON用回線カードを搭載した局側装置「FSU7100」と企業向け端末装置「FTE7502」)が,ケーブルテレビ事業者である香川テレビ放送網に採用されたと発表した(ニュースリリース)。

これまで国内ケーブルテレビ事業者は,光同軸ハイブリッドシステム(HFC)上で320Mb/sの通信サービスが展開されているが,1G-EPONによるFTTHサービスを展開する事業者も多くなっている。

一方,北米のケーブルテレビでは,既に企業向けおよび家庭向けに10G-EPONの導入が始まっており,同社は,(1)基幹部品である光デバイスを含めた自社一環開発生産,(2) DPoEと呼ばれる仮想化技術への迅速な対応の2点を評価され,北米の10G-EPON市場でトップシェアとなっている。

こうした背景から,国内ケーブルテレビ向けにも北米でのノウハウを活かした10G-EPONシステムの提案を行ない,今回の採用が決定した。同社は,併せて,国内家庭向け10G-ONU端末や4K STB製品の充実を進めており,10G-EPONシステムを積極的に提案したブロードバンドインフラの普及をはかっていくとしている。

香川テレビ放送網は,近年通信サービスのトラフィックが急増しており,今後の4K,さらには8Kへの対応を考えると10Gの導入を必須と考えた。その中で,北米や国内でケーブルオペレータへ納入実績がある住友電工の10G-EPONシステムの採用を決めたという。