岡山大,慢性肝腎不全患者に対する肝腎同時移植に成功

岡山大学病院肝・胆・膵外科教授 八木孝仁氏の肝移植チームは2012 年9 月1 日,国内で初めて脳死体からの臓器提供による肝腎同時移植を試み,成功した。患者は半年を経過して肝不全・腎不全から回復,元気に日常生活を送っている。

2010 年の脳死臓器移植法改正の後,脳死体からの臓器提供が進む中で,多臓器提供が可能となった。同一レシピエントへの複数臓器の同時移植は1 例の心肺同時移植をのぞいては従来膵腎同時移植がほとんどであり,肝腎同時移植も2 回(生体1 例、脳死1 例)試みられているが,いずれも早期に死亡していた。本症例の成功は,わが国の多臓器移植への道を開く先駆けとなるものと期待される。

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