月刊OPTRONICS 特集序文公開

医用サーモグラフィ「F50ME」の開発

著者:日本アビオニクス㈱ 宇田 康

1 はじめに

近年,少子高齢化が進む日本では,健康寿命延伸への期待が高まる一方で,医療従事者の不足やそれに伴う労働環境の悪化が深刻な問題となっており,業務効率化による人手不足の解消や労働環境の改善が求められている。

このような環境下にあって,2019年に発生し,世界的流行(パンデミック)をもたらした新型コロナウイルス感染症(COVID19)は,医療現場の負荷を増加させ,医療従事者を疲弊させるとともに社会的な混乱を招き,医療現場が抱える問題点を顕在化させた。

このとき,感染拡大を防止する水際対策として,注目された赤外線サーモグラフィは,人の体表面温度分布を測定し,発熱が疑われる人を発見(発熱者スクリーニング)できるため,発熱者の早期発見と,これによる感染拡大の防止に活用された。

しかしながら,国内では医療機器としての製品承認を取得した医用サーモグラフィは既に販売終了となっており,医学的応用の進展・拡大のためにも医用サーモグラフィを求める声は高まっていると認識している。

このような背景から,医療関係者へのヒアリングやディスカッションを重ねた結果,当社が保有する赤外線サーモグラフィの豊富な経験と技術を活かしたソリューションを提供することで,医療システムやICTツールの導入による医療のデジタル化を支援し,医療従事者の負荷軽減に貢献できるとの考えに至った。

このため,社会的期待に応えるべく,「医用サーモグラフィ F50ME」の製品開発を行ない,このたび,医療機器としての製品承認取得を経て,販売を開始したので,以下に報告する。

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