虚像で遊ぶ
通勤電車は僕の住んでいる盆地からちょっとした渓谷を抜けて,職場がある平野へと走っていく。列車の窓からは渓谷の四季の移り変わりが眺められ,毎日がプチ観光気分だ。 或る朝,僕はそんな通勤電車の車両連結部付近の席に座っていた。...
2013.12.11
光技術者として日々の研究にいそしむ著者が,これまでの経験や日常を通じて感じる光に関するあれこれを,肩ひじ張らずに綴る人気のコラム。その飄々としたキャラクターも魅力の一つです。
通勤電車は僕の住んでいる盆地からちょっとした渓谷を抜けて,職場がある平野へと走っていく。列車の窓からは渓谷の四季の移り変わりが眺められ,毎日がプチ観光気分だ。 或る朝,僕はそんな通勤電車の車両連結部付近の席に座っていた。...
2013.12.11
レ・ミゼラブルが映画になって,結構なヒットとなった。ミュージカルなので多くの歌とともに物語が進むのであるが,その中にエポニールという少女が歌う“On my own” という失恋の歌がある。“In the rain the...
2013.08.19
イタリア,トスカーナの花の都,フィレンツェに彼は居る。1504年に完成された当時は,ヴェッキオ宮殿前の広場に置かれていたが,1873年に現在のアカデミア美術館に移された。ダビデ像。500年以上もの間,多くの人々をひきつけ...
2013.07.23
仕事帰りの夜,僕は「好評分譲中」の幟(のぼり)がパタパタと不気味に揺らめく暗い道を歩いていた。たった数区画しかないのに長い間それは立っているから,僕としては「好評」の意味を疑っていた幟である。遠くには十字路の信号が小さな...
2013.06.24
東急東横線と東京メトロ副都心線がヒカリエのある渋谷でつながり,横浜中華街から川越までが乗り換えなしで行き来できるようになったことが,まるで日本の一大事でもあるかのように華々しく報道された。たしかに首都圏の人の流れが変わっ...
2013.06.10
小学校低学年の頃,僕が誕生日のプレゼントに顕微鏡をねだったら父が意外にもあっさりと受け入れてくれた。もしかしたら父にとって僕が科学に目覚めていくことがうれしかったのかもしれない。 その顕微鏡で僕が最初に観察したものは自分...
2013.04.09