図面公差と計測誤差解析入門 【実習付き】

図面公差と計測誤差解析入門 【実習付き】

日時:
会場:
機械振興会館 別館4階(当協会研修室) オンライン(Microsoft Teams)
主催:
一般社団法人 日本オプトメカトロニクス協会

 各部品の図面で付加する公差の値がなぜその値であるか、またコストを考えた時の公差の最適化(どのように決めるか)を考えます。更に、製造や組み立て調整といった工程での誤差についての必要技術を考える為のツールを解説します。部品点数が複数になれば構造上から部品ごとにそのバラツキの影響度が変わります。組み立て品の総合誤差に影響する部品ごとの影響度合いを「寄与率」として求める方法について解説します。影響度が少ない部品については、公差をゆるめることによりコストを下げられる事になります。更に、計測するときには、様々な測定器を使用しますが、複数回計測をすると必ず計測値に違いが出ます。では計測結果としてどの値を採用すれば良いのでしょうか?そもそもなぜ測定値にバラツキが出るのでしょうか?いろいろな原因が考えられますがその一つに、計測器そのものに誤差がついています。例えば、この計測器は精度1%などといった値です。また、測定技術としてこの測定をする時には、どうしても2%程度の人による誤差が出ることが経験上分かっているなどと言ったときに、発生する総合誤差はどの程度出るものかを見積もる方法などについて解説します。なお、講義中は座学だけでなく、光学、機械、電気系の公差設定の課題を実習して、どの公差をどの程度変更したら目標とする範囲に入れるのかも求めていきます。手計算での実習(関数電卓使用)をして頂きます。また、エクセルでの自動計算アルゴリズム例を説明して手順の理解を深めて頂きます。

講義内容:1.公差と誤差について
     2.計数実験についての平方根則
     3.和と差についての誤差の見積もり
     4.積と商についての誤差の見積もり
     5.統計的な誤差の取り扱い
     6.ガウス分布の特徴と性質
     7.誤差の二乗和による見積もり
     8.単純和と二乗和による実験
     9.任意の一次変数関数の場合
     10.誤差の逐次伝播
     11.誤差の伝播に関する一般
     12.中心極限定理の実験(分布の合成実験)
     13.演習問題
     14.式のまとめ
     15.公差について
     16.分布について
     17.工程能力指数について
     18.公差解析と最適化手法の実施
     19.公差設定の実習
     20.課題問題
     21.公差シミュレーション(HS-Tolerance)アルゴリズムと操作について
     22.Appendix

定員:
25名(うち対面は先着順で10名となります。)
URL:
http://www.joem.or.jp/jinzai_ikusei.htm#drawing%20tolerance

お問合せ先:一般社団法人 日本オプトメカトロニクス協会 事務局
TEL: 03-3435-9321
FAX: 03-3435-9567
E-mail:info@joem.or.jp