─約70%の売上増とのことですが,どの部分が大きかったのでしょうか?
現在,当社はマシン事業部,レーザ事業部,エレクトロニクス事業部, FAサービス事業部の4つの部門で組織されていますが,業績の伸長が明確に示されたのはマシン事業部です。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり,厳しい状況に陥ったのは間違いありませんが,従業員全員が前進したいという意識を持っていました。一般的に外資系企業では個人目標達成を第一にする傾向があるように思います。そこで,当社では,改めて「チームで動く」ということ,すなわち皆が同じ目的を持ち,手法・プロセスを共有してお客様に対応するいう統一性を求めました。また,営業・サービスに関わる担当エリアの見直しも行ないました。
もう一つの大きな取り組みは,デジタルマーケティングの推進です。新型コロナウイルス禍でしたから,お客様にオンラインで製品やソリューションを紹介するWEBセミナーも行ないました。これら一連の取り組みが功を奏して売上が増していったのは事実です。
─レーザー発振器の事業はいかがでしょうか?
非常に可能性があるビジネスです。ご存知の通り,自動車産業は変革期にあります。ガソリンエンジンから電気モーターに変わることで,それまでの生産プロセスや設備が随分と変わってきています。
そのような状況下で,我々のマシンを使っていただける,もしくはレーザ ーを組み込んだ生産システムを開発していただける可能性が非常に高いのではないかと思います。
例えば,EVでは銅材の使用が増えています。緻密な銅溶接には,我々の高出力グリーンレーザーが非常にお役に立ちます。この技術開発においては,板金加工とは異なる,市場可能性の大きさを感じています。
また,3Dプリンターもレーザ事業部で手掛けています。色々な部品の製造・加工を3Dプリンターで行なっていくという未来はかなり近いと思います。