伝統工芸から町おこしまで─レーザー加工が繋ぐ人の絆

著者: admin
◆竹末 俊昭(タケスエ トシアキ:写真上)
(一社)ファブデザインアソシエーション(FDA) 代表理事(理事長)/
(地独)東京都産業技術研究所 エンジニアリングアドバイザー(デザイン担当)

1971~2001年 ㈱日立製作所 デザイン研究所
2001~2015年 拓殖大学 工学部 デザイン学科 教授

◆夏山 一彦(ナツヤマ カズヒコ:写真中央)
(一社)ファブデザインアソシエーション(FDA)会長/(株)LDF CEO

1990年 中沢商会(株)常務,「レーザーアプリケーション研究会」主宰
2009年 「レーザー・デザインフォーラム」(LDF)創設
2012年 「(株)LDF」設立
2014年 竹末教授と(一社)「ファブデザインアソシエーション(FDA)」設立

◆U-suke(ユースケ:写真下)
(一社)ファブデザインアソシエーション(FDA)非常勤プロデューサー,イラストレーター/絵本作家

【著作】「くろとん ジェットイルカとほしりょこう」(保育社),
「ザキはん」(扶桑社),
「プロペラちどり」(フレーベル館)他
・オーストラリア「Illustre展」最優秀賞受賞(2002)
・「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」入選(2015)

個人向けの安価なレーザーカッターなどが増え,レーザー加工機もずいぶんと身近になった。しかし,ハサミのように誰もが使うようになったかといえば,まだまだ垣根が高いのが現状だ。

今回,様々な活動を通じ,そんなレーザー加工機の普及に務めるFab Design Association(FDA)にお邪魔して話を伺った。レーザー加工機の魅力を伝えるにとどまらない,その活動に注目したい。

─FDAについて教えてください

(夏山)私は以前,商社で海外メーカーのレーザー加工機を扱っていました。いい装置だったのですがなにぶん高価なのでアプリケーションが大切になります。当時のパーソナルなレーザー加工機は,はんこ屋さんのような小さな企業や店舗が新規事業として導入することが多く,買っていただくためには,しっかりとしたサポートだけでなくビジネスモデルも提案する,そういう付加価値営業が大切だと考えたのですが,当時はメーカーにその考えが中々伝わりませんでした。

そこで,私が代表を務めていたレーザーアプリケーション研究会をベースにして,レーザーデザインフォーラム(LDF)という組織を拓殖大学八王子キャンパスの産学連携研究センターにおいて,同大学の工学部,デザイン学科,竹末研究室との共同研究として2004年に立ち上げ,その後(一社)ファブデザインアソシエーション(FDA)としました。私もレーザー加工機の販売会社,㈱LDFを7年前に設立し,EPILOG LASERのレーザー加工機を中心に取り扱ってきました。

FDAの理念は,FDAアカデミーというセミナーやレーザー教室の運営を通して,地域社会や青少年にものづくりを学んでいただいたり,人と出会ったりすることにあります。文化価値,感動,そして人との絆を,ものづくりを通じて実現していきたいと考えています。 例えば3年生のプロダクトデザインの授業では,八王子の障がい者施設の商品開発を支援させていただきました。他にも企業の新規事業でレーザーに関連してやりたいという方を支援したり,佐賀のファブラボの立ち上げにも関わっています。このような地域活性化支援も活動の一環で,これまでに徳島県や岡山県の湯原温泉の地域活性を支援しています。

FDAの活動を経験した卒業生には起業して成功する人もいます。ネットを通じたスマートフォンケースの販売のビジネスモデルを立ち上げた学生は,卒業制作をそのまま活かしたビジネスで,大手のECサイトで首位の売上になりました。こういう活動をしてもらいながら,いろんなスキルを身に着けていってもらっています。人づくりというと大げさですが,身近なところで,できるところからということです。

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