夜空に輝く人工流れ星が導く世界とは─いよいよ第一歩を踏み出す世界初の技術に迫る

◆蒲池 康(カマチ コウ)
㈱ALE チーフエンジニア

2003年 早稲田大学大学院理工学研究院物質開発工学専攻修了
同年 ㈱キヤノン入社 プラズマ装置やレーザー装置の研究開発
2017年 ALE入社 人工流れ星の軌道計算,発光強度計算など,流れ星をより明るく光らせるための流星源の研究開発や,人工衛星の設計,システム安全設計など開発全般を担当

「流れ星が消えるまでに願い事を3回言えば叶う」という話を聞き,夜空と睨めっこをした思い出のある方もいるだろう。実際には流れ星が発光する時間は短く,夜空のどの位置にどのタイミングで出現するかも分からないので,願い事を唱えるのはまず無理だ。

このお伽噺は「願い事は簡単に実現しない」という寓話なのかもしれない。しかし,流星が出現する位置や方向,タイミングを人為的にコントロールできるとしたらどうだろうか。

今回取材をした㈱ALEは,この天文現象を人工的に発生させるという新たなビジネスを掲げる。そのスケールの大きさにも驚かされるが,既に初号機を打上げて実証実験の準備を進めており,その実現が大きく注目されている。

ここでは人工流れ星の開発を中心となって行なう,チーフエンジニアの蒲池康氏に話を伺った。計画では都市部でも見ることができるという同社の人工流れ星。しかし,その目的はエンターテイメントにとどまらない。さらなる先に見据えるミッション,そして願いとは。

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