光技術がつくる自動運転の未来 ─期待されるその社会的価値

◆大前 学(オオマエ マナブ)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授

2000年 東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻修了(博士(工学)),同年 慶應義塾大学環境情報学部助手に着任,2013年より現職。専門分野は機械工学(機械力学・制御)。研究対象は車両追従型の自動操舵制御,GPSを用いた自動運転や隊列走行など。文部科学省科学技術振興調整費「コ・モビリティ社会の創成」やNEDO「エネルギーITS推進事業」などの自動運転に関連する大型プロジェクトにも参加。

自動運転技術には様々なプレイヤー達が参入を次々と表明し,開発競争は過熱の一途をたどっている。基幹産業である自動車業界で主導権を握ることができれば,そのインパクトは計り知れない。

自動運転で重要となるセンシングの方式には,主にミリ波レーダー,カメラ,そしてレーザーを用いたLiDARがある。今回は自動運転技術における光学技術について慶應義塾大学教授の大前学氏に話を聞いた。

我々が消費者の目線で「自動運転」と聞いたときイメージするのは,目的地を告げるだけで車がそこまで勝手に連れて行ってくれる,というものではないだろうか。

しかし大前氏は,こうした自動運転技術の方向性に疑問を呈する。現在の技術の延長線上に本当に安全な自動運転車が存在するのか。それよりもこの技術が実現するもっと別の社会があるのではないか。

新たな切り口で自動運転を捉えたとき,そこにはもっと別の風景が見えてくる。光技術はそれに資することができるのであろうか。その期待は大きい。

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