日本電気硝子は、宇宙用超薄板カバーガラス「Starveil(スターベイル)」の新製品「BDX-3」を開発し、有償サンプルの販売を開始した(ニュースリリース)。放射線による着色を抑えるとともに、従来品「BDX-2」と比較して、波長300nmの紫外線透過率を、20%から0.1%に低減した。

カバーガラスブランドStarveil™の新製品「BDX-3」
人工衛星の太陽電池などは、宇宙空間で強い紫外線や放射線にさらされている。人工衛星が使用される軌道の用途は、低軌道は地球観測や通信、中軌道は測位、高軌道は通信や気象観測などがある。宇宙環境で使用されるカバーガラスには、過酷な環境で精密機器を保護しながら、放射線を受けても高い光透過性能を維持することが求められる。
従来品のBDX-2には放射線による着色があるのに対し、BDX-3は着色しにくい特性を備え、光透過率の低下を緩和する。また、紫外線から保護するため、BDX-2と比べて、紫外線の透過をより抑えた、高い紫外線遮蔽性能を備えている。
同社が示した比較値では、板厚100μmの場合、波長300nmの20%から0.1%に低減した。一方、紫外線と可視光の境界付近の波長400nmでは、BDX-2の92%に対してBDX-3は91%で、近い値を維持した。波長280nmでは両製品とも0.1%となっている。
同社は、低軌道を中心に、中高軌道を含む幅広い宇宙環境での利用を想定し、人工衛星などへの量産採用を目指す。今後、過酷な宇宙環境に対応する製品として、機器の長寿命化への貢献が期待される。





