次世代エネルギーとして期待される核融合、AIインフラの進化を支える光電融合、実用化に向けた開発が進む量子コンピューター、そして民間企業の参入が相次ぐ宇宙ビジネス。いずれも将来の成長市場として投資家の関心を集める分野であり、その技術革新を支えるのが光技術だ。11月10日(火)から12日(木)までパシフィコ横浜で開催される「Photonics Innovation 2026」では、これら4分野に関連する展示や講演会を通じて、最新の技術動向と事業化に向けた取り組みを紹介する。
核融合―次世代エネルギーの産業化を展望
脱炭素社会の実現やAIデータセンターの電力需要増大を背景に、新たなエネルギー源として期待される核融合。なかでも高出力レーザーを利用するレーザーフュージョンエネルギーは、研究開発から産業化に向けた動きが注目されている。
11月11日の「光科学フォーラムサミット」では、大阪大学レーザー科学研究所所長の兒玉了祐氏らが登壇し、開発の現状や今後の展望を紹介する。併設の特別企画展「パワーレーザーPlus」では、高出力レーザーや光学部品など、核融合の実現にも関わる基盤技術に触れることができる。
光電融合―AI時代の情報インフラを支える技術
生成AIの普及に伴い、データセンターでは通信の高速化と消費電力の削減が重要な課題となっている。その解決策として注目されるのが、電気回路と光回路を組み合わせる光電融合技術だ。
11月10日の講演会「宇宙、海底、DCを網羅する光通信技術のインパクト」では、光電融合技術(CPO)の最新動向や実用化への課題を取り上げる。光通信関連の展示と併せ、AIインフラの高度化を支える技術や、その事業化の可能性を探る機会となる。
量子―実用化に向けた開発競争が進展
次世代の計算技術として期待される量子コンピューターも見逃せない。世界各国で開発競争が進み、ハードウエアだけでなく、制御技術、ソフトウエア、クラウドサービスなど、関連産業への広がりにも関心が高まっている。
11月10日には「量子コンピューター本当の超入門」を開催。超伝導、中性原子、光方式などの技術動向に加え、ソフトウエアやビジネスの視点から実用化の現在地を解説する。会場では、量子技術を支える精密な光計測機器などにも注目したい。
宇宙―衛星通信からデブリ対策まで広がる光技術
民間企業の参入によって宇宙ビジネスが広がるなか、レーザーや光通信、光センシングの重要性も増している。
11月12日の「パワーレーザーPlus講演会」では、レーザーによる宇宙からの地球観測、光無線給電、宇宙デブリ対策など、多様な応用技術を紹介する。また、11月10日の講演会では光衛星通信の最新動向も取り上げられる。宇宙関連ビジネスを支える技術とその可能性を知る機会となりそうだ。
研究開発から事業化へ、投資の視点で光技術を知る
これら4分野に共通するのは、将来の産業構造を変える可能性を持ちながら、その実現には高度な光技術が欠かせないという点だ。研究開発の進展だけでなく、装置、材料、部品、計測といった周辺産業にも新たな事業機会が生まれる可能性がある。
Photonics Innovation 2026は、成長分野の技術動向と、それを支える企業や研究機関の取り組みを知る場となる。次世代産業の投資機会を探る投資家や、事業開発を進める企業関係者にとっても、注目したいイベントだ。
【開催概要】
会期:2026年11月10日(火)~12日(木)10:00~17:00
会場:パシフィコ横浜 展示ホールB
入場料:無料(事前登録制)
公式サイト:https://photonics-innv.com/
来場事前登録:https://photonics-innv.com/regist/
講演会プログラム:https://www.optronics.co.jp/ex-seminar/projects/home/77






