コニカミノルタ,超低輝度対応分光放射輝度計を発売

コニカミノルタは,世界最高水準の超低輝度領域まで測定可能な分光放射輝度計「CS-3000HDR」と,「CS-3000」「CS-2000Plus」(3機種合わせて「CS-3000シリーズ」)を2023年7月に発売予定だと発表した(ニュースリリース)。

「CS-3000HDR」は,高品位ディスプレーを始めとする各種発光デバイスを測定する「CS-2000A」の後継機種であり,分光放射輝度計のフラッグシップ機となる。「CS-2000シリーズ」とのデータ互換性を保ちながら,低輝度から高輝度まで測定レンジの拡大と,測定の高速化・自動化を実現しているという。

「CS-3000シリーズ」として,「CS-3000HDR」のほかにスタンダードモデル「CS-3000」とコストパフォーマンスモデル「CS-2000Plus」もラインアップした。

「CS-3000HDR」は,低輝度においては「CS-2000A」の1/5の暗さの0.0001cd/m2まで,高輝度においては20倍の明るさの10,000,000 cd/m2まで広いダイナミックレンジでの正確な測定を実現。LCDやOLEDはもとより,Micro LEDやMini LEDによるHDR(ハイダイナミックレンジ)ディスプレーの基準値測定にも対応している。

また,「CS-3000HDR」と「CS-3000」では,従来のFASTモードよりもさらに演算速度をアップさせたSUPER FASTモードを搭載。このモードの使用によって,ディスプレー補正項目のひとつであるガンマ測定時間を従来比1/4以下にするなど大幅な時間短縮が可能だという。

加えて,「CS-3000シリーズ」は,測定角を1度,0.2度,0.1度から選択でき,さらに,「CS-3000HDR」と「CS-3000」では,通信コマンドを使用して電動で切り替えることにより,全自動測定システムへの対応が可能となっている。

測定径は,最小Φ0.5mmの測定を実現。オプションのクローズアップレンズを用いればΦ0.1mmの測定も可能となり,一般的なディスプレーだけでなく,自動車や航空機のインスツルメントパネル,カーオーディオのインジケータなどの微小領域にある光源の測定にも対応するとしている。

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