日本電信電話(NTT)ら13法人は,”国土強靭化基本計画”※に沿った防災・減災の新しい取り組みを加速・推進すべく,「防災コンソーシアム(CORE)」を発足する(ニュースリリース)。
近年激甚化している自然災害により全国で大きな被害が頻発し,尊い人命が失われるとともに,この10年での経済損失は20兆円に及ぶとも言われている。
一方,技術革新により「防災・減災対策」も高度化され,”強靭な社会”を構築する手段も明らかになってきた。このコンソーシアムは,災害を「自然現象(偶然)」ではなく「社会現象(必然)」と捉え,あらゆる技術で”防災・減災”に取り組み,”強靭な社会構築”を実現することで社会課題の解決を目指すとともに,コンソーシアムで創出する災害大国日本の強みを生かした「防災モデル」の海外展開を目指す。
コンソーシアムの目的は,①参画法人のもつ多種多様な強みやデータを掛け合わせ,国土強靭化基本計画(5か年加速化対策の推進)に沿った”強靭な社会構築”に向けた官民一体となった取り組みを持続的に実行すること,②コンソーシアムで得られる災害リスクデータや研究成果を活用した,新しいビジネスモデルおよびビジネス機会を創出すること,の2つ。
コンソーシアムでは,それぞれの企業・法人が取り組みを進めている防災・減災に関するノウハウを集約し,「防災まちづくり」「集中豪雨等の観測体制の強化・予測精度の向上」「ロボット・ドローン・5G/6Gを活用した災害情報のリアルタイム収集・伝達」などハード・ソフト一体となった対策を,全体会や分科会を通じて実行することで,より多くの社会課題解決に努める。
具体的には,以下の6点の活動を進める。
①防災4要素(現状把握・対策実行・避難・生活再建)における課題の抽出と対策研究
②防災・減災に関連した実証実験への支援
③コンソーシアム内外の技術マッチング・連携支援
④コンソーシアムで得た知見等の社会への発信
⑤研究・実証実験などで得られた成果の社会実装支援
⑥社会実装の加速化と進化による新たなビジネスモデル・ビジネス機会の創出支援
創立メンバー13法人は以下の通り(50音順)。東京海上日動火災保険,I-レジリエンス,AlgoNaut,応用地質,河川情報センター,セコム,東京海上ディーアール,日本工営,日本電信電話,パスコ,ボストン コンサルティング グループ,東日本旅客鉄道,三菱電機