日亜,280nm深紫外LEDの量産開始

日亜化学工業株は,深紫外LED(ピーク波長280nm)の新製品「NC4U334BR」の量産を,2021年10月から開始したと発表した(ニュースリリース)。

この製品は,1パッケージあたりの出力が深紫外LEDとしては業界最高クラス(同社調べ)となる200mWの放射束を有する。限られたスペースで出力をより高めることで,これまで実現が難しかった空気殺菌用途や産業用水殺菌用途への応用が期待されるとしている。

これらの分野にはこれまで水銀ランプが使用されてきたが,LEDは瞬時オン-オフ動作が可能であるため,点灯するまで時間を要する水銀ランプに比べ待機電力を大幅に削減することが可能だとしている。

主な仕様は以下の通り。

パッケージサイズ 幅6.8mm x 奥行6.8mm x 高さ2.12mm
定格電流 350mA
ピーク波長 Typ. 280nm
放射束 Typ. 200mW
順電圧 Typ. 22.5V
指向角 Typ. 110°

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