光技術展示会「OPIE’21」展示会場で,ウシオ電機【ブースNo.A-39】は,コロナウイルスの不活化に有効な紫外線ランプ「Care222」を展示している。
この製品はエキシマランプに特殊な光学フィルターを組み合わせることで人体に有害な230m以上の波長をカットし,222nmに急峻なピークを持たせた,殺菌・抗ウイルス用光源。
新型コロナウイルスの不活化が実証されているUV-C LEDの260nm付近の波長は発がん性や火傷などの恐れがあり,人体に直接照射することは非常に危険だが,より短い波長である222nmは皮膚や眼球の表面で吸収され,体内まに届かないので安全性が高い。
実際に,人体に照射しても安全であることが証明されており,人が活動する日常空間における殺菌・抗ウイルス光源として期待が高い。製品発表以降,医療施設を中心に設置が進んでいたが,最近では野球場のベンチや放送スタジオといった場所での採用例もあるという。
今回,ブースでは,この光源を組んだ照明装置と,光源および点灯用インバータを展示している。他にも,医療や理化学用に適した白色レーザー光源や,各色の可視光レーザーなども紹介している。