イスラエルの3DOptixは,インストール不要で標準のブラウザで実行される,無料のクラウドベースの光学設計とシミュレーションプラットフォームをリリースした(同社HP)。
このプラットフォームは,オプトメカニクス,レーザーおよび検出器を用いた仮想ラボへのリモートアクセスを提供する。専門家と学生の両方が,大手ベンダーまたはカスタマイズされた光学素子から既製の光学部品を使用して光学シミュレーションを実行できる。
この光学設計およびシミュレーションプラットフォームは,光学コミュニティの科学者,研究者,エンジニアの間で,ラボにおける複数の試行錯誤の繰り返しを減らすための強い必要性から開発された。
現在,ベータプラットフォームには約1,000人のユーザーがおり,データベースで利用可能な15のベンダーの20,000以上の光学素子,機械的機構を備えた既製の光学製品があり,これらすべての製品は,シミュレーションと実装が可能となっている。
光学設計においてシミュレーション段階を経ると,実験環境での実装はダイレクトかつ簡単になる。さらに,ユーザーは,記事や論文の2Dスケッチをプラットフォームから直接生成することができる。
このサービスは,科学者,研究者,エンジニアが光学のプロトタイプとセットアップの実装を設計し,シミュレートする方法を改変するもので,アクセシビリティと使いやすさを組み合わせた高度なシミュレーション機能をもつ革新的なクラウドプラットフォームだとしている。
これによりユーザーは短時間で完全な光学シミュレーションを実行し,友人や同僚と設計を共有することができ,実験を行なう前に,スマートな調達決定を行なうことができるという。
このサービスでは現在ベータテストを募集している。info@3doptix.comまでメールを送信するか,同社のウェブサイト(https://design.3doptix.com/)にアクセスして登録できる。ただし,現在参加希望者が殺到しており,承認までに数日かかる場合があるとしている。