パナ,照明設計ソフトをメジャーアップデート

パナソニックは,照明の配置プランの自動作成などが行なえるソフトウェア「Luminous Planner」を約8年ぶりにメジャーアップデートする(ニュースリリース)。

同社は,空間にあわせた照明の配置などをプランニングする照明設計の業務を効率化する基本無料のソフトウェアとして,この製品を1996年から提供している。屋内・屋外・非常照明などの様々な空間の照明設計を行なう現場で活用されており,累計ダウンロード数は10万本を超えている。

昨今,建築業界では少子高齢化による人手不足や人材の高齢化,さらには2024年4月からの労働時間の上限規制の適応などを背景に,業務効率化が急務になっている。

一方で,建築設計の現場では,省エネと創エネを組み合わせ,建物の一次エネルギー収支を実質ゼロにするZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)への関心の高まりなどから,求められるシミュレーション要件が複雑化しており,3Dデータ上で建築物を設計し,必要な情報を一元管理するBIMなど,IT活用による業務効率化が進んでいる。

そうした背景から,同社はこの製品をアップデートし,照明導入に関わる業務を効率化する。3DCG上に配置した照明の光を高い精度で瞬時にシミュレーションできる同社のフリーソフトウェア「Lightning Flow」と連携する事で,「Luminous Planner」で照明を配置した平面図面から,高精細な3DCGを簡単に生成できる機能など,従来有料で提供していた機能を無償化する。

また、JISによって基準目安が定められたオフィスなどにおける壁面などの輝度の算出機能も無償化する。これにより従来,3Dデータ上でのシミュレーションを行なうなど,算出に時間がかかっていた輝度の計算も瞬時に行なえる。さらに,ZEBの基準達成の際に必要な,エネルギー消費量の基準数値であるBEI値の計算書の自動作成機能も実装する。

ユーザーインターフェースも刷新しており,BIM作成ソフトとの連携によりデータ共有も迅速に行なえるため,平面図面上での照明の自動配列から,3DCGでのビジュアル確認,必要な計算書の作成までの一連の照明設計業務を無償で効率化できるとしている。

同社は,このソフトウェアの普及を推し進めることで,照明設計作業の効率化のみならず,ワークフロー全体の最適化を図り,建築確認申請のBIM化や,建設業における2024年問題対策の一助としたいとしている。

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