【光フェア】DigiLens,ARグラスをデモ

米DIGILENSは,光とレーザーの科学技術フェア(11月12日~14日 科学技術館)において,ARグラスおよびARグラスを装着したスマートヘルメットの展示を行なっている。

同社はシリコンバレーに居を置くARグラスの開発企業。今回,通常の眼鏡型のARグラスの他,BMW製のヘルメットに組み込んだタイプでツーリングしながら計器類やナビを表示するデモを行なっている。ヘルメットにはマイクが組み込まれ,音声によって表示を切り替えることができる。

同社のARグラスはLEDを光源とし,ナノオプティカル構造を持った光導波路によりレンズ上にWVGA(850×480)のフルカラー像を片側のレンズに表示する。FOVは30°,輝度は3500nitsとなっている。

ラインナップとして,ディスプレーのみのコンシューマータイプと,カメラやマイク,スピーカーを組み込んだ,産業用タイプの2種を用意する。軽量・低価格をセールスポイントとしており,コンシューマータイプは85gで価格は150ドル,産業用タイプは499ドルとしている。

同社は三菱ケミカルから出資を受けており,開発も共同で行なっている。日本国内でも近いうちに本格的な販売活動を始めるほか,スマートヘルメット向けとして日本国内の二輪車メーカーともコンタクトしているという。

その他関連ニュース

  • TDK,可視光フルカラーレーザー制御デバイスを開発 2024年10月09日
  • ソニー,業界最小のOLEDマイクロディスプレー開発 2024年09月24日
  • ODG,人間拡張と光技術についての研究会を開催 2024年08月31日
  • 横国大,AIでストレッチャブルデバイスの動作認識 2024年08月08日
  • 【解説】伸縮可能な太陽電池が衣服を電源化する? 2024年07月01日
  • 東工大,ネットのように伸びる超薄型生体電極を開発 2024年06月24日
  • 農工大ら,コンタクトレンズディスプレーで公募採択 2024年04月19日
  • 理研ら,全塗布で3層構造の有機光電子デバイス集積 2024年04月11日