ams,世界最小のdToFモジュールを発表


オーストリアamsは,2cm~2.5mの範囲で正確に測定を行なう,世界最小のダイレクト・タイムオブフライト(ToF)距離測定向け統合モジュール「TMF8801」を発表した(製品ページ)。

競合するToFセンサよりも30%以上小型化されており(パッケージサイズは2.2×3.6×1.0mm),限られた空間での設計に適している。また,太陽光下での測定精度や可用性などの重要なパラメーターにおいて優れた性能を示す。通常,汚れた,または曇ったカバーガラスの下で正確に距離測定を行なうことは難しいが,オンチップでのヒストグラム処理を活用することで高精度の測定を保つという。

この製品は,VCSEL赤外線エミッター,複数のSPAD(単一光子アバランシェフォトダイオード)光検出器,タイムトゥデジタルコンバーター,ヒストグラム処理用のオンチップマイクロコントローラーを統合している。インダイレクトToFシステムで用いられる距離平均と比較し,この製品で使用されるダイレクトToF時間測定の手法は,より精度の高い真の距離測定を実現した。

また,レーザー検出オートフォーカス(LDAF)を使用しているため,より鮮明でフォーカスの合った画像があらゆる環境光条件下で得られ,カメラのフラッシュ輝度を正確に調整することで画質を向上させるという。

小型サイズと低消費電力を実現しており,スマートフォンの他,自律型掃除機や産業ロボットで用いられる高速測距の衝突防止検出機能にも適している。またモバイルコンピューティングなどディスプレーベースの製品に対してはユーザーの近接検出に使用でき,ユーザーの有無に応じて自動的にシステムを起動,または低消費電力のスリープモードへ切り替えることができるとしている。

キーワード:

関連記事

  • 九州大学など、波長・位相を制御可能な次世代VCSELを開発へ

    九州大学大学院総合理工学研究院・教授の濱口達史氏と、みらい創造インベストメンツが共同代表者として申請した「パラメータ制御機構を内在するレーザー素子の実現と時空計測用途に向けた社会実装」が、科学技術振興機構(JST)の「デ…

    2026.10.06
  • 富士フイルムBI、独自VCSELで150度超の空間センシングを実現

    富士フイルムビジネスイノベーションは、独自のレーザー光源「Smart Addressable VCSEL」を活用し、人や物の位置に加えて、動きや移動方向まで広範囲に認識できる空間センシング技術を開発した(ニュースリリース…

    2026.09.30
  • 光をデバイスでデザインする

    スマートグラスやARディスプレイ、センシング、さらには核融合エネルギーまで、光デバイスの応用領域は広がっている。九州大学総合理工学研究院の濱口達史教授は、VCSEL(垂直共振器型面発光レーザー)を中心に次世代光デバイスの…

    2026.09.10
  • NTTとグローバルパートナーが「IOWN AI Fund」を設立、次世代AI産業の基盤形成へ

    NTT、Young Sohn氏、SK Group、中華電信、および日本政策投資銀行は、AI時代の先端技術への投資を通じてIOWNエコシステムの構築と新たな事業創出を目指す投資ファンド「IOWN AI Fund」を組成した…

    2026.06.15
  • 慶應大、プラスチック光ファイバーで212.5Gb/sの50m伝送に成功

    慶應義塾大学の研究グループは、データセンター向け短距離光通信の高速化に貢献する屈折率分布型プラスチック光ファイバー(GI POF)を開発し、次世代の1レーン212.5Gbps(ギガビット/秒)の50m伝送の実証に成功した…

    2026.05.07

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア