J-TEC,自家培養角膜上皮の製造販売承を申請

著者: admin

富士フイルムの子会社であるジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は,角膜上皮幹細胞疲弊症の治療を目的とした,自家培養角膜上皮(開発名:EYE-01M)の製造販売承認申請を厚生労働省に行なった(ニュースリリース)。

角膜上皮幹細胞疲弊症とは,結膜と角膜の境界領域である輪部に存在する角膜上皮幹細胞が先天的もしくは外的要因によって消失することで発症する疾患。角膜が混濁し,視力の低下や,眼痛などの臨床症状が見られる。

この申請は,眼科医療機器メーカーであるニデックからの委託を受けて実施したもので,眼科領域の再生医療等製品では国内初の申請となる。 この自家培養角膜上皮は,患者自身の角膜組織の輪部から角膜上皮幹細胞を採取してシート状に培養したもので,同製品を移植することにより,角膜上皮を再建させ,視力,その他臨 床症状(眼痛,異物感,流涙,乾燥感など)を改善させることを目的としている。

同社は,ニデックから開発委託を受けて,イタリアのモデナ大学,大阪大学らより角膜培養に関する技術を導入し,2014年10月より国内で治験を実施してきた。なお,この自家培養角膜上皮の販売はニデックが行なう予定としている。

キーワード:

関連記事

  • JAEAら,α線がん治療薬の有効性を迅速に見える化

    日本原子力研究開発機構(JAEA),量子科学技術研究開発機構(QST)は,ピンポイントでがんを狙うα線がん治療薬の治療効果を決定するα線放出核種の化学形と放射能の迅速・同時分析システム「NuS-Alpha(ニュースアルフ…

    2025.04.28
  • OIST,錐体細胞が規則的なパターンを作る機序を解明

    沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究グループは,ゼブラフィッシュの網膜内の色を感知する細胞において,Dscambと呼ばれるタンパク質が “自分の仲間を避ける自己回避” をすることで,細胞同士が最適な間隔を保ち,最適な…

    2025.03.27
  • 豊技大,視覚的な光沢感と瞳孔反応の関係を解明

    豊橋技術科学大学の研究グループは,視覚的な光沢感と瞳孔反応の関係を明らかにした(ニュースリリース)。 人間の目に入ってくる光量を調節する器官である“瞳孔”は,物理的に明るいものを見ているときに小さくなり(縮瞳),暗いもの…

    2024.04.18
  • NIIら,眼底画像から性別を推定するAIを開発

    国立情報学研究所(NII)と日本眼科学会は,日本医療研究開発機構(AMED)の支援により構築された学会主導データベース「JOIR」で収集された画像データを用いて,眼底画像から個人の性別を推定するAIを開発し,無償公開を開…

    2023.12.07
  • 富山大ら,レーザーが痛みを抑制することを実証

    富山大学と帝人ファーマは,皮膚の上から坐骨神経にレーザーを照射すると,痛みとして感じられる強い刺激による神経活動のみが抑えられることを動物実験で実証した(ニュースリリース)。 低出力レーザー治療は,痛みの緩和,抗炎症効果…

    2023.09.01
  • 立命大ら,シナプス情報伝達に新規情報処理機構発見

    立命館大学と米ノースウェスタン大学は,網膜に存在する新しいシナプス機構を発見し,視力に影響を与える疾患や症状に対する標的治療薬の開発を促進する可能性があると発表した(ニュースリリース)。 錐体視細胞からの神経伝達物質の放…

    2023.06.26
  • 名市大,特殊な照明光で眼のコントラストを改善

    名市大,特殊な照明光で眼のコントラストを改善

    名古屋市立大学,台湾大学,鹿児島大学は,特殊な照明光を用いることによって視力(コントラスト感度)を改善することが可能であることを発見した(ニュースリリース)。 眼球の網膜には,明るいところで色を識別する錐体細胞,暗いとこ…

    2023.06.21
  • 九大ら,眼内内視鏡・眼内照明保持ロボットを開発

    九州大学,東京工業大学,順天堂大学,山口大学,リバーフィールドは,開発した眼内内視鏡・眼内照明保持ロボット「OQrimo(オクリモ)」の製品化に成功し,リバーフィールドによる医薬品医療機器総合機構(PMDA)への一般医療…

    2023.04.18

新着ニュース

人気記事

新着記事

  • オプトキャリア