AGCグループは,European Southern Observatory(ヨーロッパ南天天文台,ESO)と同天文台の建設する世界最大光学望遠鏡,欧州超大型望遠鏡の分割鏡コーティング設備の供給契約を締結した(ニュースリリース)。
GCグループの中核企業であるAGCガラス・ヨーロッパ社は,欧州超大型望遠鏡の分割鏡の製造に使用されるマグネトロン・スパッタリング・コーティング設備の供給契約をESOと締結した。ESOが建設する欧州超大型望遠鏡は,アタカマ砂漠(チリ)に設置される。
欧州超大型望遠鏡は798枚の分割鏡から構成される口径39mの巨大な分割主鏡を備え,宇宙から光を集め,新たな銀河の発見や系外惑星の研究,遠い宇宙のその他の天体や現象の調査を可能にする。
AGCガラス・ヨーロッパ社の提供する設備は,分割鏡の銀層に2層のコーティングを行ない,砂嵐などの厳しい気象から分割鏡の銀層を保護する。同社は,チリのパラナル天文台にある欧州超大型望遠鏡の技術施設で,マグネトロン・スパッタリング・コーティング設備の設計,製造,組立,委託業務を行なうという。