ショット,薄板ガラスへの精密加工技術を開発

独ショットは,ガラスウエハーおよび薄板ガラスに精度の高い孔開け加工を実現する加工技術を開発したと発表した(ニュースリリース)。

今日の製造工程では,薄いウエハーの微細な孔開け加工に従来の機械加工技術を使っている。しかし,この方法では十分な精度を確保することができない。その結果,製造過程でアライメント不良が生じ,孔加工部の損傷が起こる。今回同社は,この課題を解決すべく,薄いガラスウエハーにあらかじめ精度の高い孔開け加工を施す新しい技術「FLEXINITYTM」を開発した。

この技術を用いて製品群は,ガラスウエハーや薄板ガラスに設計の自由度を提供し,電子機器のさらなる小型化をもたらすとしている。孔開け加工済みガラスウエハーは,4インチから12インチのサイズ,0.1mmから3mmの厚さに対応する。最小孔開け半径は150μmで,公差は±25μm以下。具体的な加工技術は企業秘密として公開していない。

この製品群に使われている技術は,非常に狭い公差と精確さを実現している。孔開け加工済みガラスウエハーは,ホウケイ酸ガラス(MEMpax,D263製品群,TEMPAX Float)や無アルカリガラス(AF 32 eco)など,さまざまなガラスで提供される。

この製品群は,2019年にグローバル市場に向けて量産化の予定。日本市場では,2018年の初めにプロトタイプの供給を開始する予定としている。

キーワード:

関連記事

  • 【解説】IceCubeにノーベル賞、高エネルギーニュートリノ発見に貢献した日本の企業

     2026年のノーベル物理学賞は、南極のIceCubeニュートリノ観測所への決定的な貢献と、天体起源の高エネルギーニュートリノの発見により、米ウィスコンシン大学マディソン校のFrancis Halzen氏に授与された。I…

    2026.10.07
  • スペクトロニクス、5.18億円調達 半導体向け266nm DUVレーザー量産へ

    スペクトロニクス、5.18億円調達 半導体向け266nm DUVレーザー量産へ

     スペクトロニクス(大阪府吹田市)は、2024年12月に実施したシリーズFラウンド4億8,000万円のエクステンションとして、総額5億1,800万円の第三者割当増資を実施したと発表した(ニュースリリース)。今回の資金調達…

    2026.10.01
  • 【interOpto2025】夏目光学、可視化実験用モデルを展示

    interOpto / 光とレーザーの科学技術フェアで、夏目光学【可視化技術フェア No. B-16】は、可視化実験用モデルを展示している。 展示されていたのは、エンジンのシリンダーなど車載部品をガラスで製造したものだ。…

    2025.11.12
  • 【interOpto2025】五鈴精工硝子、透過・拡散ガラス・両面レンズアレイを展示

    interOpto / 光とレーザーの科学技術フェアで、五鈴精工硝子【紫外線フェア No. C-15】は、紫外線殺菌・露光装置に注目される成型可能な紫外線透過ガラス「IHUシリーズ」、高い拡散効果と安定した配光特性を誇る…

    2025.11.11
  • 東大ら,単一元素金属がガラス化する仕組みを解明

    東京大学と中国松山湖材料実験室の研究グループは,単一元素(金属)がガラス化するメカニズムを大規模シミュレーションにより解明した(ニュースリリース)。 金属ガラスは,結晶性金属にはない高強度や耐食性,優れた加工性などの特性…

    2025.09.12

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア