日機装は,同社米国の連結子会社であるNikkiso America, Inc.(NAI)が,深紫外線LEDを用いたモジュール・システムの開発,製造および販売を行なう,米AquiSense Technologies LLCの全発行済み株式を取得することについて決議したと発表した(ニュースリリース)。取得価格は9,300,000ドル(約9億5,000万円)。
深紫外線LEDは,水や空気の殺菌・消臭、医療用途の殺菌・治療,表面改質や樹脂/インク硬化用の光源,分析・計測機器向けの光源など,非常に広範な用途での使用が期待されている。
これまで,同社と日機装技研は,深紫外線LEDのチップ,パッケージだけでなく,それらを組み込んだモジュール,システムの開発,製造および販売を行ない,技術及び市場の開拓に取り組んできた。
一方,AquiSenseは,水殺菌,空気殺菌,表面殺菌,計測分野向けに,深紫外線LEDを用いた製品の開発,製造および販売を行なっている。なかでも,同社は,深紫外線LEDを用いた水殺菌モジュール「PearlAqua」を既に上市しており,グローバルに本格販売を開始している。
今回の孫会社化により,日機装は深紫外線LED事業での市場の開拓をより加速する。さらに,AquiSenseが持つ深紫外線LEDのモジュール,システムに関する先進技術の獲得により、日機装グループ全体として深紫外線LEDのモジュール,システムにおける競争力の強化を図るとしている。