原研ほか,高温ガス炉用の高機能黒鉛材料の開発を開始

日本原子力研究開発機構は、東洋炭素、イビデン、東海カーボン、新日本テクノカーボンの4社とそれぞれ、将来の高温ガス炉の炉心構成材に使用される等方性黒鉛に格段に優れた耐酸化性を持たせる基盤研究を共同で推進している。高温ガス炉は、固有安全性に優れた原子炉だが、空気等の侵入に対しても究極的に安全性を高めることを追求するため、この研究では等方性黒鉛に格段に優れた耐酸化性を持たせることを目指す。

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今回、国際科学技術センター(ISTC)の枠組みのもと、原子力機構との国際協力実績のあるカザフスタン共和国の核物理研究所(INP)との間で、黒鉛材料の照射試験プロジェクトに関する研究契約を8月1日付で締結。今後、平成28年1月末までの予定で、黒鉛メーカ4社が独自の製法で製造した高機能黒鉛材料について、INPが所有するWWR-K炉を用いて照射試験を行なう計画。

このプロジェクトの成果は、我が国の高温ガス炉技術をカザフスタン共和国をはじめとする世界へ展開する上で、有効に活用することが期待できる。

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