NICT、無人飛行機を活用した災害時用長距離 “無線通信” の性能を実証

情報通信研究機構(NICT)は、災害時などでの迅速な通信手段確保が必要な場合を想定し、自律飛行する「小型無人飛行機」とソーラーパネル・蓄電池一体型の持ち運び可能な「無線基地局」(ソーラー可搬基地局)を組み合わせた長距離の無線中継通信実験に成功した。

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この実験は大樹町多目的航空公園(北海道広尾郡)で実施し、5日間で(雨の日を含む)計30回の飛行実験を行なった。この結果、飛行機から最大約15km離れた地上局との間で通信が可能であること、さらに、ソーラー可搬基地局と組み合わせることで、災害による孤立地域内でも商用電源なしで、一斉緊急通報や安否確認、メール交換、位置情報共有などの通信サービスが利用可能であることを確認した。

通信距離については、2つの地上局間の距離を最大30km、さらに2機の無人飛行機を同時に飛行させて順番に経由させれば、最大45km程度まで延ばせる可能性を示した。

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