月刊OPTRONICS 特集序文公開

騒音・粉じんを抑えて環境に配慮したレーザーによる鉄筋ケレン

著者:飛島建設㈱ 金子泰明

1.はじめに

コンクリート内部の鉄筋は,外部から侵入する劣化因子によって腐食する。その腐食反応に伴って鉄の体積が膨張することから,コンクリートにひび割れや剥離などが生じ,構造物の性能が低下していく。高度経済成長期以降に整備され,建設後50 年以上経過する鉄筋コンクリート構造物が加速度的に増えており,経年劣化による鉄筋の腐食が顕在化している。

鉄筋の腐食によるひび割れや浮きが発生したコンクリート構造物に対して,劣化部分をはつり落とし,除去した部分を修復する工法がある。この工法は断面修復工法と呼ばれ,その作業フローには,腐食した鉄筋の錆を除去(以下,ケレンと称する)し,防錆剤を塗布する工程がある。固定足場を設置し,施工箇所周辺を防音シートで覆った状態での施工が可能であれば,サンドブラスト,ジェットタガネやカップブラシが用いられている。しかし,施工箇所をシートで覆うことが難しい場合には,サンドブラストの使用に制限を受けるため,ジェットタガネやカップブラシが用いられる。その際,住宅や店舗が密集する地域では,特にジェットタガネは施工時の騒音が問題となり,作業する時間に配慮する必要がある。

そこで,筆者らは作業環境の改善を目的として,ジェットタガネの代替としてレーザー照射によるケレン(以下,レーザーケレンと称する)に関する検証を進めている。本稿では,レーザー照射がセメント硬化体に与える影響を室内試験にて検証した結果と,現場での施工試験結果について報告する。

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