─社員に期待していることはありますか?
我々は社員と、当社の働き方の契約書であるCREDOに乗っ取って契約をしています。経営陣としては社員を大切にするため、働きやすさと働きがいの両立ということを目指します。そのために、笑顔で感謝をして成長する、人のために働き、絶対他責にはしない、という精神を大事にしています。また、社員には、自分がここで働いているという圧倒的な当事者意識を持つことと常に何か起きるという健全な危機意識を持っていること。そして社員だけでなくあらゆるステークホルダーとの仲間意識を醸成するように言っています。 他にも、今年度の売上げが見えてきたので、残り半年以上ある中、来年度どういうビジネスを構築していくかを考えながら行動していこうという話をしています。今のビジネスの延長に付随してくるような製品があれば、そうしたものを相乗効果で売っていこうという話ですね。
─社長はもともとこの業界で働きたかったですか?
私が就職した第二次オイルショックの頃はオフィスコンピューターの出始めで、私は銀座にある販売店に入りました。しかしオフィスコンピューターを扱う企業なのにデータベースも使わないで仕事をするのを不思議に思い、小さいながらもこれから伸びるだろうと、コムテックトレーディングという日本レーザーの近くにあったたった4人のレーザー商社に入ったのですけども、海外とのやり取りができてこれが面白い。自分で仕入れたものを自分で売ることの楽しさに気づきました。
─その頃英語は?
全然ダメでした(笑)。英語の辞書を見ながらマニュアルとかカタログを読んでいました。50年前に英語を仕事で使っている所なんてなく、大きな商社でも喋れる人はほんの一握りっていう時代です。私は大学で外書講読のゼミを取っていたのですが、専門用語がさっぱりわからず苦労しました。(笑)しかし業界用語を教えてもらえたので、辞書を片手に何とか読めました。周りに先生が大勢いたことは私にとって非常にラッキーな時代だったと思います(笑)。 ちなみに日本レーザーでは、基本的に営業と技術は英語が必須です。あと国際会計法の関係で経理や輸出入の部署などでも英語の力は必要ですよね。
─ところでリフレッシュにはどういうことをやっていらっしゃるのですか?
ゴルフの練習ですね。コースにももちろん出ます。スコアは100きるかきらないくらいです。あとは週一の身体の手入れの接骨院通いです。リフレッシュのためにマッサージを受けると日頃たまった疲れやコリが解消します。あとは土日に料理を作っています。そんな大したものじゃないですが(笑)。最近評価が良かったのは、イタリアンのカルパッチョとチキンのトマト煮です。バジルを少し効かせました。あとは鯖のリエットで、サバの水煮缶とクリームチーズとマヨネーズを混ぜて、それを焼いたバゲットにのせて食べるのですが、キンキンに冷えた白ワインととてもよく合います。和食は難しいですね。フランス料理もソースをこだわるのは難しいでしょうけれども、イタリア料理は比較的それらしきものができますよね(笑)。◇
(月刊OPTRONICS 2024年7月号)